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浅草 凌雲閣の遺構発見


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ちょっと前の話になりますが、あの凌雲閣の遺構らしきものが出土していたそうです。

http://portal.nifty.com/kiji/180214202058_1.htm

凌雲閣ってなんだよ。って?

"雲をも凌ぐほど高い"という意味を込めて明治23年(1890年)に東京浅草に建てられた12階建ての展望塔だそうです。読みは「りょううんかく」

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別名浅草十二階とも呼ばれ、2階建て以上の建築物が珍しかった明治中期において、12階建てからの眺めは大衆を魅了したといいます。

日本初の電動エレベーター(当時はエレベートルと表記されていた)が設置されたのもこの凌雲閣で、1階か8階にしか止まることが出来ず、故障も多かった為、のちに撤去されたそうですが、電灯や電話設備

なども備えた当時のハイテク建築物だったようです。

この凌雲閣、昔PC98で発売されたアドベンチャーゲーム『東京トワイライトバスターズ 禁断の生贄帝都地獄変』の舞台にもなっており、ゲーム内ではストーリーに合わせて陰湿なタッチで描かれていますが、

実際の凌雲閣も周囲は少々いかがわしい雰囲気の漂う場所だったようで、その雰囲気から魔窟のようだったとも。

この様子は当時の諸作家によって書き記されており、室生犀星は『公園小品』の中でこう記しています。

十二階下の巣窟も一時はすっかり途絶えたようであったが、ふしぎにも絵葉書屋や造花屋、煙草屋とも小間物屋ともつかない怪しげな店ができて、そこから影のような女が出たり入ったりしていたが、もうこの頃になってから、とぐろを巻いたような小路と小路、ありとあらゆる裏町が変な、うすくらいような家に何者かが潜んでいるとのことであった。
 誰でも実際はそうひどくなくとも、あの界隈の溝や下水やマッチ箱のような長屋やシナ料理屋やおでん屋などをみると、ふしぎに其処にこの都会の底の底を溜めたおりがあるような気がする。夜も昼もない青白い夢や、季節はずれの虫の音、またはどこからどう掘り出して来るかとも思われる十六、七の、やっと肉づきが堅(し)まってひと息ついたように思われる娘が、ふらふらと、小路や裏通りから白い犬のように出てくるのだ。それがみな半分田舎めいて半分都会めいた姿で、鍍金(メッキ)の紅い指輪や八十銭ほどの半襟やちかちか光る貝細工の束髪ピンなどでからだをかためている。それが三月か四月のあいだに何処から何処へゆくのか、朝鮮かシナへでも行ったように姿を漸次に掻き消してしまうのだ。

そんな凌雲閣ですが明治末期には客足が途絶え、経営難に陥ってしまいます。

そして大正12年の関東大震災により8階部分より上が崩壊し多数の死者を出してしまいます。復旧困難と判断され陸軍工兵隊により爆破解体されたそうです。

そんな凌雲閣の土台(らしき)の部分が2018年2月、ビル工事現場から出土したそうです。レンガはその場で欲しい人に分けられたとのこと。

1890年から2018年まで、130年近くも土の中にあった凌雲閣のレンガ・・・欲しかった・・・





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